株式会社 アンサーノックス

掲載日:2025/7/16 (更新日 2025/12/02)

Vol.5

株式会社アンサーノックス ドアを叩いてくれた人すべてに応えたい

 

平和通りをはさんで甲府市役所の向かいのビルに、アンサーノックスのオフィスがあります。

「実は、オフィスの中に保育所があります。」という看板を目にして、「いったい何をしている会社なのだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?

 

外国人労働者の派遣業務からスタートしたアンサーノックスは、今や人材派遣業に留まらず、外国人の多角的な支援や保育所の運営、講演活動など、多方面に活動の場を広げています。

 

今回は、17年前にアンサーノックスを起業し、現在も代表取締役として活躍中の渡辺郁(わたなべ かおり)さんにお話をうかがいました。

 

外国人労働者の理不尽な労働環境に衝撃を受けて

 

▲アンサーノックス 代表取締役の渡辺郁さん

 

山梨県の高校を卒業後に東京都内へ進学した渡辺さん。卒業後は大手企業で人材派遣業務担当として経験を積みました。

 

「通訳や経理といった専門性の高い分野の方を企業に紹介し派遣する仕事をしていました。やりがいはあったのですが、残念ながら身体を壊してしまい、山梨に戻って県内の派遣会社で働くことにしたのです。」

 

その会社で、日本語ができないために不利な条件でも働かざるをえない外国人労働者を目の当たりにしたといいます。

 

「日本語ができないという理由だけで、法的にも社会的にも味方がいない人がたくさんいたんです。「『なんなんだ、これは!』と。なぜこんなことがまかり通っているのか、なぜこんな不利な条件なのに多くの外国人が働いているのかと、本当に不思議でしたし、衝撃でした。」

 

そんな時、国籍や民族に囚われることなく、お互いの文化を認め合い共生社会を目指す「多文化共生推進計画(※1)」策定のため、甲府市が委員を募集していることを知ります。外国人労働者がおかれている状況に疑問を感じていた渡辺さんは、導かれるように応募し、委員となりました。

 

「委員になって学んでいくうちに、日本が外国人労働者を受け入れてきた歴史を知り、少子化の進行によって外国人労働者がいなければ立ち行かない日本の状況もわかってきました。

 

そして、日本人だから外国人だからと区別されることなく、共に地域に根ざして暮らしていくことが、未来につながるのではないか。そのためには、まずは日本語ができないことが不利になってしまう状況をどうにかしなくてはと考えるようになりました。」

 

※1 国籍や民族などの異なる人々が、文化的な違いを認め合い対等な関係を築こうとしながら地域社会の構成員として共に生きていく、多文化共生社会の実現を目指す計画

 

日本語ができないことが不利になる状況を変えたい アンサーノックスを起業

 

当時、勤務していた会社で外国人を県内企業に紹介していた渡辺さんは仕事を通して知り合った外国人と交流するなかで、言葉の壁によってコミュニケーションが十分に取れずに起こる齟齬と誤解が、日本人と外国人の溝を深くしていることを肌で感じたといいます。

 

「例えば、夫婦ともに外国人の方で日本語ができない場合、お子さんが学校からもらって来るプリントを読むことができません。そこで内容を知りたいから母国語に訳してもらおうとすると、お金がかかるんです。結局、お金がかかるから、頼まない。周りに内容を教えてくれる人もいない。だから、分からない、知らない、負のスパイラルですよね。

 

これは、学校のことに限らず、日常的なルール、例えばゴミ出しの方法なんかも同じです。ルールが伝わっていないから、守ることもできないわけです。

 

また、企業側から寄せられるクレームにしても、コミュニケーション不足から生じているものが少なくありませんでした。例えば、『外国人は奥さんが風邪をひいたくらいですぐ休む』というクレームが来たので、当事者によくよく話を聞いてみると、奥さんは日本語が話せないし自動車の運転もできないから、自分が奥さんを病院に連れて行って医師に説明するために仕事を休まなければいけないと言うんです。ところが、それを雇用者に説明しても、日本語能力の低さもあってうまく伝わらず、なかには、インフルエンザに罹患していたのに風邪と受け取られ、クレームにつながった例もありました。」

 

事情がわかれば容認できることも、わからないためにさまざまな誤解が生じて、その結果、日本人には、「ルールを守らない外国人」に映ってしまう。この残念な状況を目の当たりにし、言葉がわからないだけで理解し合えないのは、本当にもったいないと思ったという渡辺さん。それなら、双方にそれぞれの言語で説明をし、彼らをつなげる会社があればいい、有料サービスの通訳や翻訳がお互いを隔てる壁になっているのなら、それを無料で行う会社があればいいと考え、2008年に「アンサーノックス」を立ち上げました。

 

▲「ドアを叩いてくれた人すべてに応えたい」その想いが会社名に込められている。

 

 

▲当時の苦労を語る渡辺さん。

「夢を実現させるために必要であれば苦労もできるし、やりたくないことでも目的の為だったらやりたいことになると思っています。」

 

困っている当事者に寄り添う

 

人材派遣会社での経験を活かし、外国人労働者の派遣業務を主な業務としてスタートしたアンサーノックス。持ち込まれた文章を翻訳したり、行政機関などに提出しなければならない書類の説明や記入のアドバイス、提出窓口を教えたりと、杓子定規ではない、当事者に寄り添ったサービスを無料で提供するなかで、登録スタッフは順調に増えていったといいます。

 

しかし、世界規模の金融危機と言われたリーマンショックの影響で、リストラや派遣切りなど雇用状況は急激に悪化していました。

 

「人材が集まっているのに、派遣できる企業がありませんでした。せっかく私たちを選んで登録してくれたのに紹介できる仕事がないなんて、彼らに申し訳なくて」。


今、彼らのために何ができるかを考えに考えた末、たどり着いたのは、外国人が自分で履歴書を持って企業を訪ねることができる環境を作ることでした。

 

「彼らがどんな人間で、どうして日本に来たのか、家族構成や日本に永住するつもりかどうかなどプライバシーに関わることを本人の同意のもとで、履歴書や職務経歴書に記載するようにしました。正直に開示することで、日本に働きに来た大勢の「外国人」ではなく、名前のある一個人として認識してもらえるようになり、彼らの人柄も相手に伝わって、企業側も雇用しやすいと思ったんです。」

 

「それに本人が作った履歴書や経歴書ではないことは、誰が見てもわかります。しかし、この外国人にはこの書類を一緒に作ってくれる日本人がいるということが伝われば、企業側も安心するだろうし、何より外国人の方にとってものすごく心強いことではないかとも思いました。」

 

日本で暮らしていくために必要なマナー教室や面接の練習なども無償で開催しました。

 

「働くことは生きること。だから、彼らにもただお金を稼ぐだけでなく、地域に溶け込み、地域の一員として生きていってほしい。だから、そのために必要な知識やスキルは、無償で提供しようと思いました。
私は、企業は自分たちだけが利益を得られればいいというものではないと考えていて、業務を通して一人ひとりが最大限の力を発揮できる場所を提供することが、社会への還元や貢献につながっていくと思っています。私たちにとっては、クライアント、共に働くスタッフ、そして受け入れてくれている地域もまた、私たちの大切な貢献の対象なのです。」

 

力強いまなざしで思いを話す渡辺さん。この信念のもと、リーマンショックを乗り越えることができました。

 

answer KNOCKS ▲無機質なスチール製の家具は使わず、木のぬくもりが感じられる温かみのあるオフィス。

「企業としてある程度の資金を確保することは大切ですが、必要以上にため込むことが必ずしも最善とは限りません。それよりももっと社員が快適に働けるようにオフィス環境を整えたり、還元した方がいいと思っています。」(渡辺さん)

 

▲アンサーノックスのオフィスには、スタッフの写真が飾られている。「運営してる保育園に関しても同じですが、スタッフの顔がわかっていた方がみなさんも安心できると思っています。」自分開示の精神はここでも生きている。

 

 

広がる活動の場 地域に貢献

 

こうして大きな危機を乗り越えたアンサーノックスは、外国人労働者からも、雇用主となる企業からも信頼を得て、業績もUPしていきます。同一労働同一賃金の施行や人手不足の加速などもあり、社会にも企業にも外国人労働者を受け入れる土壌が徐々に整備されてもいきました。

 

「以前は外国人材の採用に消極的だった、飲食店やコンビニエンスストアでの接客業務までもごく当たり前のように外国人が担うようになり、私がアンサーノックスを立ち上げた当時に無償で提供していたいろいろなサービスも、企業が福利厚生の一環として提供するようになって、ある意味、アンサーノックスは一定の役割を終えたのかなと思うようになりました。」 

 

そんな中で気づいたのが、外国人に限らず、周囲は働きづらさを抱えた人がいるということでした。渡辺さんはそういった人をフォローアップしていこうと決め、その結果、アンサーノックスは人材派遣業という枠にこだわることなく事業を展開していくことになります。

 

answer KNOCKS

▲アンサーノックスのサイトのトップページには虹色で表現された多様な人々のイラストと下記の言葉が掲載されている。

「Being Different Makes a diffarence アンサーノックスは、人種、国籍、性別、年齢、障がいの有無、宗教、文化、ライフスタイル、性的指向などのダイバーシティを尊重します。ひとりひとりが最大限の力を発揮できる場所を提供できるよう努力します。」

 

保育所「アンサーキッズ」の開園

 

 

「出産だけでも大変なことなのに、子育てをしながら働いている、または働こうとしているお母さんたちは本当にすごい。そんなお母さんたちの『働きたい。でも、子どもも大事に育てたい。』という悩みに応えたいと思いました。」

 

2018年にオフィスの一角に開園した、企業主導型保育所(※2)アンサーキッズは、渡辺さんのそんな思いから生まれました。

 

「子育てを保護者個人の負担にするのではなく、取り巻く環境や社会が子育てを助ける仕組みが必要だと思いますし、少しでもそのサポートができればと考えています。」
その言葉通り、アンサーキッズでは、アンサーノックスの派遣スタッフを対象に、保育料・昼食代・おやつ代を含めた費用を、時代を先取りし、いち早く完全無料で提供してきました。また、地域枠や提携企業枠で受け入れている子どもたちについても、保護者が所属する企業が費用を負担できるかどうか、保護者に代わって交渉を行うこともあるといいます。

 

「アンサーキッズには外国籍の子どもも多く、これまでに、ブルキナファソ、トンガ、南アフリカ、ウガンダ、ブラジル、ペルー、ドイツ、フィリピン、ベトナム、ネパール、スリランカの子ども達が在籍しました。子ども達は言葉が通じないことなんてまったく気にせず、ごく自然に互いの違いを受け入れながら日々楽しく過ごしています。また、外国語が堪能なスタッフが常駐しており、保護者との意思疎通にも問題がありません。一足先に、今社会で求められているダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)を実現できているかなと思っています」。

 

さらに、『働きたい』気持ちを応援すべく、育児や家事、介護などの隙間時間を使って働けるよう、短時間でも従事できる家事代行サービスも始めたといいます。

 

※2企業主導型保育所 企業が従業員の子供を預かるために設置した保育施設。多様な働き方に対応した保育サービスの拡大を行うことで、待機児童解消をはかり、仕事と子育てとの両立を支援することを目的としている。

 

人と人とのつながりと助け合いを目指して

2019年には、オフィス内に外国人観光客向けの観光案内所を開設し、化粧室の利用や荷物の預かり、Wi-Fiの利用、携帯電話の充電、翻訳、通訳、お茶やお水の提供など、さまざまな無料サービスを始めました。

 

「外国人観光客には、交通機関の利用方法や提供される食事の内容について不安を感じている方も少なくありません。弊社のオフィスは甲府駅に近く外国人観光客の往来も多いので、観光案内所を開設することで、そんな不安や不便さを解消し、また山梨に来たいと思ってもらうための一助になればと考えています。」

 

オフィス前は人通りも多いことから、外国人観光客に限らず、地域の方にも気軽に立ち寄って一休みしてもらえる、タウンオアシスにもなっています。

 

▲入り口には甲府市の「クールシェアスポット」への協力ののぼりが。

「クールシェアスポット」や「観光案内所」など、アンカーノックスは甲府の街で様々な役割を果たそうとしています。「観光案内所」としては複数言語を話せるスタッフが対応。スタッフが話せない言語でもこれまでアンサーノックスが築いてきたネットワークを生かし、適任の通訳が対応します。

 

 

同年115日には、甲府警察署と災害時の外国人支援協定も締結しました。この協定は、災害が発生した際にアンサーノックスから外国語の通訳を無償で派遣し、外国人への伝達や避難指導、情報提供など行って、訪日・在日外国人や住人の安全を支援サポートするというもの。それまでの実績やネットワークを活かしての支援です。

 

▲交わされた外国人支援協定書。「災害時に外国人の方に情報が伝わりにくいことが多く、これまでもSNSなどを使って情報発信をしてきましたが、この協定でより多くの困っている方のサポートができればと考えています。」(渡辺さん)

 

さらに、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが始まってからは、農家からの相談を受けて飲食店の休業によって行き先のなくなった農産物をオフィスで販売したり、アーティストインレジデンスで甲府市内に滞在中、パンデミックが勃発して帰国できなくなった4名の外国人アーティストを、フェイスブックを活用してドネーションを実施し経済的に支援したりと、今目の前にいる、困っている人に手を差し伸べてきました。

 

▲ 2020年にはコロナ禍で帰国困難となり、甲府に滞在していた外国人アーティストに対する支援活動がアンサーノックスが発起人となり行われました。滞在資格が観光なので、日本で労働することはできず生活費の工面に難儀していました。彼女たちが似顔絵を描いたり、壁画を描いたりして寄付を募りました。その一環として制作された絵本「ありがとうの空が広がる村」です。ここで言う村とは『甲府の街』を意味しています。

 

 

人の為、社会の為、そして自分の為に仕事をする

 

「誰かの為の行動は、どんな些細なことでも温かい驚きや喜びを生み出すし、『今度は私が誰かの為に』という動機づけにもなる。そしてその輪は広がり、そのバトンは次につながれていくと信じています」と渡辺さん。その思いはアンサーノックスの活動理念「メンバーに求める10のアクション」の一項目「人の為、社会の為、そして自分の為に仕事をする」にも表れています。

 

 

 

そんな渡辺さんには、忘れられない体験があります。

 

「数年前、ブラジル人の知人から相談を受けました。
日本の卒業シーズンに来日した中学3年生にあたる少年が、編入予定の学校から『短い在学期間では卒業証書は出せない』と言われた。留年して3年生をやり直したいと希望しても、日本の義務教育では認めてもらえない。このままでは中学卒業資格を得られず、高校にも進学できない。どうしたらいいのかという内容でした。」

 

渡辺さんは少年の母親とともに、卒業を認めてもらえるよう教育委員会に出向きます。
その後、無事に卒業証書が授与されたと聞いていましたが、少年がどうなったのかは、そのうち記憶の片隅に追いやられていったそうです。

 

2年後、その彼が私を訪ねてきてくれたのです。」

 

来日当時は日本語が全く話せなかった少年でしたが、その後、自宅で一人勉強に励み、見事高校に合格。

アルバイトで貯めたお金で買った和菓子と、日本語で丁寧に書いた手紙を携え、高校進学を報告しに来てくれたといいます。

「将来は医師になりたいと話す姿は、キラキラと希望に満ちていて、彼の応援ができたことを心から嬉しく思いました。彼もいつかきっと、誰かにバトンを渡してくれることでしょう。」

 

 

多様性を受け入れる社会の実現に向けて

 

アンサーノックスは、2018年度「新・ダイバーシティ経営企業 100 (※3)」に選出されました。それまで取り組んできた、一人ひとりの多様な長所に焦点を当てた人材活用。働きたい人が働ける環境を提供するための企業内保育所の開設。自社内への便益に留まらない、地域社会における外国人派遣スタッフへの理解向上。といった取り組みが認められた結果です。 

 

さらに、外国人労働者の派遣業務を通して感じてきた無知や無理解から生まれる差別に加え、LGBT※4)の友人たちの大変な経験談を聞いて、近年は人権問題にも積極的に取り組んできました。

 

渡辺さんは言います。

 

「私の夢のひとつに世界平和があります。世界平和というとすごく大きなことのように思われるかもしれませんが、私の考える世界平和とは、死ななくてもよい人が死なない社会。日本は有難いことに戦争はないけれど、生きづらさから自死を選ぶ人もいる。例え紛争が無くても平和とは言えないと思うのです。

 

もし、LGBT、障がいの有無、年齢、性別など、一人ひとりが持っているダイバーシティ(多様性)を尊重できる社会が実現できたならどうでしょう。誰もが生き生きと暮らせると同時に、その人の持っている力を最大限発揮できるようにもなるのではないでしょうか。私たちは、そういう場所をより多くの方に提供していきたいと考えていて、多文化共生とダイバーシティの尊重に向けて、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)の推進や、ジェンダーギャップの解消、LGBT Ally※5)といった活動にも力を入れています。」

 

こうした取り組みは高く評価され、2021年には外務省発行の「ビジネスと人権に関する取り組み事例集」に、2025年には法務省人権擁護局発行の『「ビジネスと人権」ファーストステップ~中小企業向け取り組み事例集~』にも、取り上げられました。最近は「ビジネスと人権」をテーマにした講演依頼も増えていると言います。

 

※3 新・ダイバーシティ経営企業 100 選:経済産業省よって、ダイバーシティ推進を経営成果に結びつけている企業の取組を選出・紹介している。

 

※4 LGBTLesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつ

 

※5 LGBT AllyLGBT アライ)とはLGBTなどの当事者では無いが、LGBTなどの人々が社会的に不利な立場に置かれていると感じ、同姓愛に対する嫌悪や偏見を持つ価値観に対する解消活動や異議の表明を行っている活動をしている人々のこと。

 

 

 

これからも、ドアを叩いてくれた人すべてに応えていきたい

 

メインの事業である外国人労働者の支援においても、新たな取り組みが始まっています。

 

20247月から、特定技能の登録支援機関としての業務を開始しました。特定技能は、深刻化する労働力不足に対応するため2019年に開始された新たな在留資格です。これからは、この資格を使って外国から日本に来てもらう時代になりますから、少しでも気持ちよく働いてもらえるよう、精一杯支援していきたいと思っています。」

 

コロナ後、リモートでの面接や講習が一般的になったことで、活動範囲は全国に広がり、来日前の対象者との密なコミュニケーションも可能となりました。アンサーノックスでは、一日も早く日本社会に溶け込めるよう、来日予定者に日本語や日本での生活マナーなどの事前講習も行っています。

 

「これまで、企業と人をつないだり、外国人と地域をつないだり、困っている人と助けたいと思う人をつないだりしてきましたが、コロナの影響もあって、いろんなことが分断されている今、このつなぐということがますます重要になっているように思います。そもそも分断は、無知や無理解から始まるので、そういう壁を越えて、つなげる役目をこれからも担っていきたい。そして、一人ひとりが必要とされているという実感を持てる社会、ワクワクしながら明日のことを考えられる社会の実現に向かって、まずは目の前の小さな幸せを重ねていきたい。私たちは、これからもドアをたたいてくれた人すべてに応えていきます。」

▲ 大阪・夢洲の万博会場にある「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」にて登壇。全国女性社長の共創防災会議が主催する「対話がつなぐ、命と未来 ~女性リーダーと共に創る防災の共助~」の第2部「日本在住の外国人に対する安全確保の準備」というパネルディスカッションを行いました。

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INFORMATION

株式会社 アンサーノックス

企業名/株式会社 アンサーノックス
所在地/〒400-0031 山梨県甲府市丸の内2-30-5 電化ビル
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ホームページ/https://answerknocks.com/