株式会社 いつみ家

掲載日:2018/2/05 (更新日 2018/3/23)

Vol.2

甲府市で収穫されるブランドとうもろこし「きみひめ」を使った『きみひめ大福』を開発しました

株式会社いつみ家開発室室長 福田美奈子さん
食農連携コーディネーター 芦澤香苗さん インタビュー

いつみ庵はあんこを使った商品を中心に地元の食材を使い、地元の方に愛される商品を一生懸命作っています。

今回は甲府市で収穫されるブランドとうもろこし「きみひめ」を使った『きみひめ大福』を開発しました。素材の味を活かした美味しい大福です。

『きみひめ大福』はいつみ庵の店頭や甲府駅ビルのエクランのお土産コーナーで購入することができます。ぜひ、一度お召し上がりください。

 

きみひめ大福ができるまで

甲府市のブランドとうもろこし「きみひめ」を使った新しい商品を作るため、オリジナルレシピコンテストを開催しました。コンテストでは山梨学院大学の学生さんが考えた『きみひめ大福』が最優秀賞に選ばれ、このレシピを元に商品の開発が始まりました。

 

商品化する上で「とうもろこし本来の甘さを十分に活かすためにはどうしたらいいのか」、「大福の大きさはどの位が一番食べやすいのか」、「お土産品として日持ちを良くするためにはどうすればいいのか」、と言った試行錯誤を、かなりの時間をかけて繰り返しました。商品化された『きみひめ大福』はとうもろこしの甘みを十分にいかしつつ、また食べたくなる大きさで、冷凍することで鮮度を保ったまま日持ちがする商品となりました(店頭ではその場で食べられるよう冷凍していないものも販売しています)。

 

販売開始前には、レシピを考案していただいた山梨学院大学の学生さんに商品をお披露目して食べていただきました。学生さんにとって、企業との初めての連携であったことや、自分が考えた料理が、実際に商品として店頭に並ぶことに大変喜んでいただきました。

きみひめ大福は、きみ“姫”にあやかり、平成25年3月3日から販売を開始しています。

 

きみひめ大福の特徴は

大福というと、皮に素材を練りこませるというイメージがありますが、きみひめ大福は素材の美味しさを十分に活かすために、きみひめを餡に練りこんでいます。きみひめ自体が最高糖度19度とも言われており、十分に甘いので、砂糖を減らした餡にすることができ、きみひめ本来の甘さを活かすことができました。

また、きみひめ大福の作成にはこだわりがあります。それは、「できるだけ収穫したてのとうもろこしの味をお客様に提供すること」です。とうもろこしは一日の中で早朝が一番甘いと言われています。また、収穫してから時間が経つごとに、甘さや食感が落ちてきてしまいます。

そのため、きみひめの加工では、収穫してすぐのきみひめを使い、一度にまとめて加工してから冷凍保存しています。冷凍保存することで本来の甘さをいつまでも保存することができ、保存のための添加物を一切使わずにすみます。

開発にあたっては、若い方からお年寄りの方まで、幅広い方に美味しく召し上がっていただきたいので、とうもろこしの粒をなくし、よりなめらかな餡にすることに苦労しました。また、餡を作る際には、とうもろこしの皮やひげの混入を防ぐことが大切です。『きみひめ大福』は一つずつ丁寧な作業で作っています。

 

甲府の証として

『きみひめ大福』は「甲府の良きモノ」として甲府ブランド第1号に認定されました。

『きみひめ大福』を県内外のたくさんの方に知っていただくことで、甲府のイメージアップと甲府市の名前を全国に発信していきたいと思います。

『きみひめ大福』はいつみ庵の店頭や甲府駅ビルのエクランのお土産コーナーで購入することができます。

甲府ブランド「甲府之証」とは(甲府市HP)

 

これからも地元の食材を使った愛されるお店にしたいです

いつみ庵では、これからも『きみひめ大福』のように地元で採れる食材を使った商品を開発していきたいと思っています。

また、食育にも力を入れており、お子さんやお年寄りの皆さんを対象としたおはぎ作りなどの料理教室も開催したいと思っています。

これからもよろしくお願いします。