令和7年度「県央ネットやまなし合同企業説明会」が開催されました
県央ネットやまなしは、県内最大級の合同企業説明会を6月8日(日)にアイメッセ山梨(甲府市大津町)展示ホールで開きました。
甲府市を中心とする12市町に本社や支店、事業所を置く企業から181のブースが出展しました。
県内企業を早いうちから知ってほしいと、今年は翌年度卒予定者や大学1、2年生、高校生とその保護者にまで参加対象を拡大。
昨年を1・4倍上回る242人が来場し、活気あふれるイベント会場となりました。
甲府、韮崎、南アルプス、甲斐、笛吹、北杜、山梨、甲州、中央、昭和に加え、今年度から市川三郷、富士川が新たに参加し、国中地域の計9市3町で構成しています。
これまで観光や医療・介護、空き家対策など地域課題について連携して取り組み、行政サービスの効率化を図っています。
雇用創出に向け、3月には仮想空間のメタバースを会場に「県央ネットやまなしメタバース合同企業説明会」を開催しました。
企業側も就職活動者もアバターを通じてコミュニケーションを図りました。
実施日 2025年6月8日(日)
実施場所 アイメッセ山梨展示ホール
実施方法 フリーガイダンス方式
出展数 181ブース
参加者 242人
その他 シャトルバスを運行
雇用創出は一自治体単体で完結するものではありません。定住を視野に、広い生活圏として県央ネットやまなしが取り組むべき事業ととらえています。
今回、前回よりも多くの参加者が来場しましたが、依然として集客は大きな課題です。
新卒や求職者、そして企業側にとってメリットとなる開催時期の見直しや、より多くの面談に結びつくための滞在時間の延伸など、さまざまな方法を検討しています。進学などでいったん故郷を離れても、県内企業について頭の片隅に残っていれば、UターンやIターンの大きなきっかけになるとの思いから、今年は参加対象を高校生にまで広げました。この活動がいつか実を結んでくれればと思います。
また、若者に対してどう接するべきか、企業向けのセミナーも事前に開催しました。企業側もコミュニケーションの重要性を再認識し、行動力が必要になります。
今後も若年層の県内企業を知る機会、企業と求職者との接点づくりにしっかりと取り組んでいきます。
27年卒や高校生にまで参加対象を広げたことで、会場ではいっそう活発に就職活動が繰り広げられました。アンケート調査では「どの企業の方も優しく丁寧に話をしてくれた」「普段聞くことのない業種の話を聞けて良かった」「人材を求めている県内企業を多く知ることができた」などの声が寄せられました。
県立大に通う3年生の女性は、行政や銀行系を中心に6カ所のブースを回りました。「たくさんのブースが集まっていたため、効率的に話を聞くことができました。対面で詳しく話をしてもらうことができ、県内の就職を希望がいっそう高まりました」。ただ、就職活動の目安がわからず、内定までどのような形で選考に進むのか、不安もあると明かしました。
母親と参加した県立高校3年生にとっては、初めての就職活動でした。「どういう業種があるのかわからなかったので、とても勉強になりました」と前向きに話し、付き添いの母親は「本人も不安がっていましたが、さまざまな企業が熱心に話をしてくれ、安心材料になりました」と笑顔を見せていました。
各ブースでは採用担当者らが自社製品を並べたり、自社を紹介するパネルなどを設置し、就職活動者へ積極的にアピールしました。
アンケート調査では「昨年よりブースに学生が来てくれ、未来につながったと思う」「27年卒の学生らへ、種まきができた」などの声が聞かれました。また、各企業の担当者に具体的に話を聞くこともできました。
携帯電話の販売や店舗運営をはじめ、観光や教育、AI、人材派遣などグループとしてさまざまな事業を展開しています。
今回、インターンシップに興味のある学生や中途採用の希望者に多く足を運んでもらいました。
それぞれの興味関心が高い分野をPRすることができたと思います。さまざまな求人情報があるため、良い人材と巡り合えることに期待しています。
当社は、県内企業の制服の95%のシェアを誇っています。製造業から小売業まで、すべての業種にかかわることができるのが当社の強みです。若者が着用しても格好いいと思ってもらえる制服づくりを行っています。
もともと当社を知らない学生も我々の説明をしっかりと聞いてくれました。直接話ができるため、学生が企業側に求める条件について、ヒアリングできる良い機会となりました。
当社は、山崎製パン株式会社100%出資会社として、ヤマザキブランド製品を生産しています。本体の山崎製パンの業績は右肩上がりで、約20年前の2倍の規模に成長し、人員確保が課題です。
知名度が低いことから、できるだけ学生らとの接点を持つため、合同企業説明会に参加しています。経理など事務職を希望している学生らと話をすることができました。
受検者が激減した4年前から採用活動に注力するようになりました。合同企業説明会に参加したり、県内の高校などにも直接アプローチし、徐々に受検者も増加傾向にあります。
学生らに消防のイメージを聞くと、大半が「体力勝負」「危険」などを挙げます。もちろん、そういった面もありますが、消防はチームで協力して動くため、チームワークが最も重要です。行政系に興味を持つ学生に積極的に声をかけています。
JAと聞くと、どんな組織なのか疑問を持たれることが多いですが、梨北農業協同組合(JA梨北)の管轄エリアは、韮崎市、北杜市、甲斐市の一部(旧双葉町)で、組合員の農業経営と生活を守るお仕事です。
当組合では特に新卒を確保するため、多くの学生が参加する合同説明会にブースを設置し、知ってもらう機会にしています。昨今の情勢もあり、学生からは米に関する質問が多く、関心の高さがうかがえました。
宿泊施設のシーツや部屋着などリネン関連のリース会社です。県内宿泊施設の9割を占めているほか、東京、神奈川、静岡、長野の隣接する都県の施設でも利用され、毎日60トンものリネンを洗濯しています。
当社の6割は外国人が占めていますが、現在、主力メンバーとなる日本人の採用を強化しています。なんの会社かわからない学生も多いため、まずは、合同企業説明会を通して認知度アップを狙っています。
新たな試みとして、ブース以外にも軽食を楽しみながら就職活動者らと企業の担当者らが気軽に話ができる交流スペースを設置しました。企業側から積極的に学生らに声をかける姿が見られ、つながりをつくるきっかけの場となっていました。利用する学生らは興味のある業種はもちろん、初めて知る業種もあり、選択の幅が広がったと目を輝かせていました。
JA山梨みらいの担当者は「ブースまで足を運んでもらいづらいため、資料を見たり、迷っている様子の学生にこちらから積極的に声をかけました。時間帯によってはブースだけでは足りず、交流スペースで面談させてもらったケースもあり、とても助かりました」と、交流スペースを有効利用していました。
また、情報通信系専門学校3年の甲府市の男性は「情報通信関連企業を希望していますが、交流スペースで運輸・自動車関連企業から声をかけてもらいました。まったく知らない業種でしたが、詳しく説明してくれ、業界のことを知ることができました」と話していました。
「ハローワーク」や「山梨県ワイフプラン相談窓口」「やまなし・しごと・プラザ」による相談コーナーも用意しました。担当の山梨県人口減少危機対策本部事務局未来設計専門企画監の飯塚和美さんは「企業選びのほか、県内企業に就職した場合のライフプラン、なかには資産形成の方法など、学生たちも将来について深く考えていることがわかりました。就職活動は自分自身の人生を考える絶好のタイミングです。ライフプランの在り方について考えるお手伝いしています」と力強く話してくれました。
また、老舗スーツ専門店「満足屋」石和店の飯野翔士店長による「ビジネスファッション診断&ワンポイントアドバイス」のコーナーも新設しました。飯野店長は「『どの色のスーツがいいのか』『今日の着用方法は正しいか』などの質問を男女ともにもらいました。男性の場合、アンボタンマナー(上着やベストの一番下のボタンをとめない)を知らない学生も多く、着こなしをレクチャーすることができました。スーツの着こなしは習わないからこそ、就職活動の段階で正しいマナーを身に着けてもらえるよう、社会に出る手助けになればと思っています」と話していました。初めてのスーツにとまどう学生にとって、一生もののアドバイスになりました。
興味のある企業ブースを2業種以上5社訪問し、アンケートに答えると、抽選で豪華賞品をプレゼントが当たりました。勉学や就職活動に忙しい学生たちにとって心躍るひと時になりました。
参加者・参加企業数は群を抜く県内最大級の合同企業説明会は、知名度が低くあまり知られていない県内企業と間近に接するまたとない機会です。就職に結びつく未来への手がかりをここで見つけてください。
甲府市では、地元で働く人たちの魅力を発信することで、就職活動をしている学生や求職者の皆様に、地元企業で働くことへの関心を持っていただけるよう「甲府市就職応援サイト」を開設しています。詳細はこちらからご覧いただけます。
https://www.kofu-sangyo.jp/employment-support
イベント詳細
実施日 2025年6月8日(日)
実施場所 アイメッセ山梨展示ホール
主な対象者 一般求職者(留学生、外国人を含む)及び26卒、27卒の学生、大学1・2年生、高校生、保護者など、どなたでも参加可能
実施方法 フリーガイダンス方式
出展数 181ブース
参加者 242人
合同企業説明会は、やまなし県下最大級の規模で開催され、地域経済における人材の流動性を促進する重要なイベントとして期待されています。求職者や企業双方にとって、新たな可能性と未来を切り拓く場となることでしょう。
「県央ネットやまなし」では2026年3月にメタバース空間による合同企業説明会「県央ネットやまなしメタバース合同企業説明会」を予定しており、メタバース空間を活用することでより気軽に参加し、情報をリアルのイベントへつなげていきたいと考えています。
「県央ネットやまなし」は、甲府市、韮崎市、南アルプス市、甲斐市、笛吹市、北杜市、山梨市、甲州市、中央市、昭和町、市川三郷町、富士川町の9市3町で構成されるネットワークで、自治体が共通で持つ地域課題の解決や、圏域全体の発展に向け連携した取り組みを行っています。
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